今回、グラフィックボード(以下、GPUとします)を交換するきっかけは、4年前に組み立てた水冷PCの劣化でした。
組み立て当初は綺麗なチューブも、4年経過すると濁ります。
その他にも、リザーバー(タンクとポンプ一体型)から液体がポタポタ(場合によってはドバっと)と漏れ出す始末。。。
水冷PCをメンテナンスするついでに他のパーツも新調しようと思い、GPUの換装を考えました。
水冷の構成:CPUブロック+VGAブロック
今回、劣化した水冷PCをメンテナンスするにあたり、一番悩んだのは、水冷を継続するかどうかでした。
水冷のメリットといえば
・静音(ファンによるCPUやGPUの冷却を行わないため)
・見た目(水冷PCの劣化であげた写真にあるように、ブラックライトで発色する液体で冷却すると蛍光色となる)
・冷却効果が空冷より良い。
では、デメリットは
・組み立てとメンテナンスの手間
・費用(組み立てるパーツによるが、キットを使用しない場合)
・PCケース内で液漏れしショートした場合、最悪の場合PCが起動不可となる。
私の場合、上記のデメリットを解消しメリットに魅力を感じて4年前に組み立てました。
振り返ってみると、メリットとして挙げた項目の実情としては以下の通りでした。
・静音→発熱したCPU,GPUがCPUブロック、VGAブロックを通じて、流動している液体を伝って
外部へと熱を逃し、冷えた液体が再度CPUブロック、VGAブロックへと流れる事で冷却する
のが水冷の仕組みです。外部へ熱を逃がす際に、ラジエータと呼ばれるもので冷やすのですが、
実はファンを使用して冷やします。私のラジエータは3基のファンを設置できるタイプを使用
していました。実際の所このファンの音がかなり気になっていました。
・見た目→確かにメカトロ好きな方であれば、魅力を感じるようなギミックや装飾要素はあります。
しかし、やはりメンテナンスを怠ると、見た目もかなり落ちます。
やはり、冷却ブロックが錆びて液体と一緒にながれてチューブにこびりつくのが原因です。
・冷却効果が空冷より良い→ずっと使用していたので、冷却効果は良いと思っていました。しかし今回GPUを換装
したことで、大して差がないのではないかと思いました。
実は、前に使用していたGPU(GTX480)はものすごく熱くなるで有名な代物だった
からです。GPUをフルに使用するような3Dゲームを稼働させていると、ラジエーター
もかなり熱くなります。ラジエーターを触ると熱いと感じますし、水温をみると
60℃~70℃ぐらいになっていました。
メリットに対して、いろいろ思うところもあり今回思い切って再度空冷に戻そうと思いました。
上がGTX480の水冷化仕様、下がSTRIX-GTX980-DC2OC-4GD5
GPUを交換するにあたり、なぜASUSの「STRIX-GTX980-DC2OC-4GD5」に決めたかというと、
一番のポイントは
「GPU温度が上昇したときにのみファンを動作させる「ゼロノイズファン」機能」です。
これは、自動でGPU温度が50℃を上回った際にファンを動作させる機能です。その為、通常のネットサーフィン等GPUを使用しない時はファンは回らないので、ものすごく静かです。また、GPU自体も通常時で30℃前後とあまり熱くなりすぎません。
GPUをフルに使用するような3Dゲーム(Assassin’s Creed Unity:Ultra Highでプレイ)を稼働させても、以下の写真の通りMaxで68℃でファンの回転速度もMax48%でした。
そして、5分も経たない内に以下の写真の通りGPU温度も下がっていきます。
その他、ベンチマークなどは未実施ではありますが、この時点でも私としては、すごく満足しています。
ベンチマークを実施した際はまたブロク上に載せて行きたいと思います。
「STRIX-GTX980-DC2OC-4GD5」に選択を決めて正解だったと思いました。
もし、水冷PCを継続していたならば、水冷ブロックとリザーバーとラジエーターの新調を検討していたので、
GPU以外に6,7万円かかりそうでしたが、この分の費用は浮いたことになります。
水冷PCは、時折液体がプシューを流れる音も聞こえたりと、確かにメカトロですごくかっこいいと思います。私もはじめはその魅力に負けて組み立てました。
しかし、メンテナンスがやはり大変なんですよね。パーツも高いものが多いのです。
今回結果的に空冷に戻して良かったと思っていました。
次回は、NVIDIAドライバのインストール不具合について書きたいと思います。