予防接種の副反応

Childcare
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先日生後5ヶ月になったそたたは2ヶ月になってすぐからすでに数回の予防接種を受けています。4回目の接種で初めて副反応(副作用)が現れたので、それについて書こうと思います。

予防接種の種類

まず予防接種の種類についてですが、0歳で受ける予防接種は

  • 定期(必須)
    • ヒブ:3回
    • 小児用肺炎球菌:3回
    • 四種混合:3回
    • BCG:1回
  • 任意
    • ロタウイルス:3回
    • B型肝炎:3回
    • インフルエンザ:2回

となっており、そたたは小児科で指示されたスケジュールをもとに、生後2ヶ月で「ヒブ1回目」「小児用肺炎球菌1回目」「ロタウイルス1回目」「B型肝炎1回目」を、3ヶ月で「ヒブ2回目」「小児用肺炎球菌2回目」「B型肝炎2回目」、日を空けて「四種混合1回目」「ロタウイルス2回目」を、4ヶ月で「ヒブ3回目」「小児用肺炎球菌3回目」「四種混合2回目」「ロタウイルス3回目」を接種しました。次回年明け(5ヶ月)は「四種混合3回目」の予約が入っており、おそらくその次に「BCG」を打つことになるでしょう。「インフルエンザ」は生後6ヶ月以降の接種が推奨されていて、そたたは1月末に6ヶ月を迎えまだ流行時期ではあると思うので、打つかどうかは小児科に相談しようと思っています。

接種時の状況

そたたは4回目の接種当日、36.7℃と平熱で、便秘3日目ではありましたがその他特筆して体調の変化もなく、これまで通り普通に予防接種を受けました。その日の夜は、4種類も同時接種したから体内で多少反応があるのか、泣きがかなり強かったです。しかし特に熱があるわけでもなく、以前も接種当日夜はそうだったので、こんなものだろうと気にしませんでした。

ちなみに主人が11月末から体調を崩していて、初めは喉の痛みと軽い咳、発熱、その後激しい咳と痰へと悪化したので、私やそたたに移さないようにと1度通院し服薬していました。

異変

予防接種翌日10時半頃、おむつを替えて授乳しようと抱き上げた時に異変に気付きました。明らかに体が熱いのです。これは熱がありそうだと、授乳後体温計で熱を測ってみると、数値はみるみる上がっていき、39.0℃に到達しました。あぁやっぱり、と思いまずどうしたらいいかを調べるため、自治体で配布された「予防接種のしおり」に目を通しました。

「『副反応』の説明」

しおりには以下のように書いてありました。

予防接種を受けると、免疫ができるという効果以外に、アレルギー反応などの症状が現れる場合があります。それらを総称して「副反応」といいます。予防接種を受けたあと、心配な症状が出た場合には、早めに接種した医師か、かかりつけ医にご相談ください。予防接種ごとの副反応については、○ページ以降をご覧ください。

予防接種の種類ごとに副反応が違うようなので、今回打った「ヒブ」「小児用肺炎球菌」「四種混合」「ロタウイルス」の副反応をそれぞれ見ることにしました。(以下に出てくるパーセンテージは厚生科学審議会感染症分科会予防接種部会の資料によるものだそうです)

「ヒブの副反応」

局所反応が中心で発赤(42.4~45.9%)、腫脹(腫れ)(9.9~23.1%)、硬結(しこり)(13.9~21.5%)、疼痛(2.5~9.1%)、全身反応として不機嫌(8.5~23.0%)、食思不振(4.1~13.2%)、発熱(1.6~4.1%)などが認められています。 ※( )の値は、副反応全体に対して占める割合

泣きが強くなったのはヒブの副反応「不機嫌」のようですね。発熱の確率は低いようです。

「小児用肺炎球菌の副反応」

接種局所の発赤(68.1~74.4%)、腫脹(腫れ)(47.2~57.1%)、全身反応として主なものは発熱(37.5℃以上)(32.9~50.7%)が認められています。 ※( )の値は、副反応全体に対して占める割合

発熱の確率が高いですね…! おそらくこれの仕業でしょう。

「四種混合の副反応」

接種部位の副反応として接種部位の発赤、腫脹(腫れ)、硬結(しこり)など、接種部位以外の副反応として、発熱、気分変化、鼻汁、咳、発疹、食欲減退、喉の発赤、嘔吐などが見られました。

これはパーセンテージが書いてありませんでしたが、発熱が全身反応の最初の方に書かれているのでこれの可能性もありそうです。

「ロタウイルスの副反応」

国内臨床試験で接種後14日間に報告された主な副反応は、下痢(5.5%)、嘔吐(4.2%)、胃腸炎(3.4%)、発熱(1.3%)でした。

どれも確率が低いようなので、ロタのせいではなさそうです。

「接種後の注意」

(略)接種後、接種部位の異常な反応や体調の変化があった場合は速やかに医師の診察を受けましょう。

発熱の基準が「37.5℃以上」のところそたたは39.0℃出ていましたし、「『副反応』の説明」のところにもありましたがやはり医師に相談するのが良さそうだったので、診察を受けた方が良いのかを、すぐ小児科に電話で確認しました。なお、私自身がクリニックの事務をやっているので思うことですが、病院に電話する時はまず名前より先に診察券番号を言うと良いですよ→「診察券番号○○の誰々です」。名前だけだと、ほぼ必ず診察券番号を聞き返されるかと思います。

電話した結果、すぐに来てくださいと言われたので、向かいました。

診察

診察では、まず聴診器をお腹と背中に当てられ、喉を覗かれました。そして39.0℃の熱がいつ出たのかと、それ以外の症状があるか、家族に風邪を引いている人がいるかを聞かれました。熱は来院の少し前(予防接種翌朝10時半頃)で、高熱以外は特に食欲がなかったり咳や鼻水が出たり等はない、主人が2週間ほど前から激しい咳をしていると答えました。

薬を処方されることになり、体重を聞かれました。ちょうど1週間ほど前に4ヶ月健診を受けたばかりでしたので、その数値を答えました。薬は「ワイドシリン細粒20% 200mg」にビオフェルミンR散(整腸剤)が混ぜられた粉薬で、「細菌による感染症の治療」と書かれていました。発熱は予防接種の副反応によるものだろうとは言われましたが、一応主人の風邪もあったため、風邪の可能性も考えられた処方のようです。1日3回食後の内服指示でしたが、乳児なので授乳後だと飲まないこともあるため、食前でも構わないとのことでした。また、粉のままでは飲みにくいので、水で少し溶くととろみが出て与えやすいですよとアドバイスを受けました。無理して全量ではなく飲めるだけで良いとも言われました。

薬の処方は3日分で、もしそれで熱が下がらないようであれば別の病気が隠れているからまた来るようにと指示されました。乳児医療証のおかげで診察も処方も無料で受け帰宅しました。

その後

そたたは最近哺乳瓶も受け付けなくなってきて、便秘時にスプーンでマルツエキスを飲ませるのにも苦労していたので(哺乳瓶やスプーンを口に近付けただけで泣いて拒んだり、一度口に含んでも吐き出したり…)、処方薬も飲ませるのに苦労するかと思いきや、最初からすんなり全量飲んでくれました。初日は12時・17時・22時に飲ませたら、その夜~翌昼36℃台まで下がっていたためその日は薬を飲ませずにいましたが、18時過ぎにまた38.0℃まで上昇しました。そこでまた薬を飲ませ、ダメ押しで22時にも飲ませたら、翌日は1日を通して36℃台と落ち着き、その後熱が出ることはありませんでした。

最初に薬を飲んだ次の日から、これまでの便秘(そたたは3ヶ月を過ぎてから1~2週間平気で便が出ないこともあり、平均して5日に1~2回出るくらいのペース)が嘘のように便が下痢気味になり回数も増えました。処方薬を飲むと下痢しやすいようです。数日様子を見ましたが、尿の回数が減ったり(=脱水症の可能性)お腹が辛そうな感じもなく色も悪くなかったので、逆に便通が良くなって喜ばしい副作用でした。発熱してから15日以上経った今でも、毎日必ず便通があります。

まとめ

予防接種を打つ前に熱を測るのは、熱があったり体調が良くなかったりすると副反応が出やすいのでそれを極力事前に防ぐためらしいのですが、今回のそたたのように、当日熱もなく体調が悪くなくても副反応が出てしまうことはあるのだとわかりました。その場合、まずは接種した病院またはかかりつけの病院に指示を仰ぎ、必要であれば診察と処方を受けます。まだ0歳の赤ちゃんに薬という人工物を飲ませるのは可哀想でしたが、熱がある状態の方がもっと辛いと思うので、頑張って飲んでもらいました。今後も予防接種は続くので、接種当日~翌日は定期的に熱を測り、異変があればすぐに気付けるようにしようと思います。

全くの余談ですが、その翌週、ついに私がダウンしました…。そたたの発熱後主人が2度目の通院をし、新たな薬を飲んでだいぶ良くなった矢先のことでした。喉の痛みは前の週からあったので手洗い・うがい・喉スプレー・マスクを徹底していたのですが、翌週月曜の夕方急激に喉の痛みが増し、頭痛・関節痛がすると思ったら、その日の夜激しい悪寒の後に39.2℃まで熱が上がりました。翌朝、実家から母に来てもらい、そたたを見てもらっている間に内科へ行き、授乳中でも飲める抗生物質と咳止めと解熱の頓服を出してもらいました。インフルエンザの検査は幸いにも陰性で、熱もその日のうちに下がり、咳も数日で治まりました。39℃台出ていた時の頭痛が本当に頭が割れそうな痛みで、自分が熱が出た場合授乳をしていいのか、完母でも薬を飲んでいいのか、赤ちゃんに風邪が移ってしまわないか等すぐに調べたくてもスマホすら見られないほどの頭痛で、泣きたくなるほど辛かったです。昔は、一度搾乳してから飲ませるとか、薬は飲めないとか言われていたようですが、今は別にそのまま飲ませても大丈夫だし、授乳中でも飲んでいい薬というのがわかってきているので、接触感染・飛沫感染だけ注意してマスクをしたりお世話時の手のアルコール消毒を徹底して、安心して薬を飲んで早く治すことに専念した方が良さそうです。

 

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